秋元康のMature style

2月15日は布袋寅泰さんをゲストにお迎えしました



今日は、日本を代表するギタリスト・布袋寅泰さんをお迎えしてお送りしました。布袋さんが2月18日にリリースするアルバム『GUITARHYTHM V』をひと足先にお聞きになった秋元さん。「今回の作品もすごいね。僕ね、改めて『GUITARHYTHM』シリーズを全作聞いたんですよ。で、布袋寅泰の何がすごいかって、各アルバムにちゃんとストーリーがあるんだよね。布袋さんはもちろん、ギタリストとしてもコンポーザーとしても、作詞家やヴォーカリストとしても全て素晴らしいんだけど、やっぱりプロデュース力がすごいんだよね。全体の楽曲を構成するバランスというか…例えばインストの曲が入ってきたりだとか“なるほど！こういう風に来るか”と思いましたね。」と、布袋さんのアルバムを絶賛なさると、布袋さんは「自分の通ってきた音楽体験っていうのが、70年代～80年代の“ロックの良き日”だったと思うんですよね。日常のロックだけじゃなくて、例えばプログレッシブ・ロックとか、ファンタジーな世界もありましたから。この『GUITARHYTHM』は、僕の実験工房というか、ここでは自由に表現できるんですよね。ミュージカルを書いているような感じだったり、あとは架空のサウンドトラックだとか。ここでは“布袋寅泰”を演じなくて良いんですね。」とお答えになりました。
布袋さんはさらに、「ここ数年、作品のビートが強靱になり過ぎて、ちょっとイケイケな感じが強すぎていたかなぁ…というのもありまして。皆さんがイメージしている“アニキ”な布袋寅泰のキャラは、どこか本来の自分とはかけ離れているところがあるんですよね。本当の自分はもっと“夢見がちな布袋くん”なんですけれど（笑）。この『GUITARHYTHM V』に関しては、音の遊びや絵画的なサウンドをデザインする気持ちで作ったら、やっぱり自分らしいところに戻ってきたな、という感じです。」ともおっしゃっていました。私たちがイメージしている布袋さんとは、また別の布袋さんに出会える作品となっているようですね。
「布袋寅泰にとって、趣味とか心安らぐひとときって何かありますか？」という秋元さんの問いに、「いやぁ。趣味と言えるような趣味は、本当にないんですよ。」とお答えになった布袋さん。最近は、ご家族と過ごす時間をとても大切になさっているそうです。「最近は、時間の流れをすごく感じるようになりましたね。一瞬がもったいないと思うようになったし、何かと何かを比べたときに、一番大事なのはやっぱり家族だったりするし。今、子供も一番可愛いときだしね。」とおっしゃっていました。お子さんも布袋さんの作品を聴くのだそうで、「もうノリノリ！結構踊ってますね。」と、素敵なパパの一面ものぞかせて下さいましたよ。
布袋さんとの対談を終えた秋元さんは、「やっぱり才能のある男っていうのは、“主観”と“客観”両方を持ち合わせていて、自分のやりたいことや自分のいる場所…色んなことを考えていて、そのバランスが良いですよね。でもたぶん本当は、そんなに難しいことを考えていないと思うんですよ。本能のままに生きて、あとで振り返ってみると、それがすごく良いバランスだった…ということなんだと思います。やっぱりそういう意味では、自分の本能を信じる、っていうことじゃないですかね。」とおっしゃっていました。



■プロフィール■
布袋寅泰
生年月日：1962年2月1日
出身地：群馬県
血液型：B型

[CD]
アルバム『GUITARHYTHM V』2月18日発売

[LIVE]
4月27日から全国ツアースタート



■On Air List■
♪ 風の銀河へ / 布袋寅泰
♪ Happy / The Rolling Stones
♪ Led Boots / Jeff Beck
♪ TiC TaC / 布袋寅泰
♪ OPUS / 布袋寅泰